2025年02月27日
DX人材とは?
役割や必要なスキルやマインド・
採用 / 育成の方法まで解説
自社のDXを進めるにあたって「DX化の中心になれる人材がいない」とお悩みではありませんか?
DX化の中心になれる人材をDX人材と呼びます。
DXを推進するためには、企業やビジネスに変革を起こせる「DX人材」が必要です。
本稿では、DX人材とはどのような存在なのか、DX人材にはどのようなスキルやマインドが必要なのかを解説します。
DX人材を確保するための方法やポイントもお伝えしますので、自社のDX化を進めたいとお考えの方はご一読ください。
DX人材とは
DX人材とは、DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを先導し、企業やビジネスに変革を起こせる人材のことです。
そもそもDXは、単に「デジタル化」を意味しているのではありません。「デジタル技術を活用して変革をもたらすこと」を意味しています。
そのためデジタル技術やIT、データ活用などに精通していること以外にも、ビジネスに関する幅広い知識を持っていることや、DX人材としての適性を有していることも大切です。
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DXの種類と取り組み内容
DXは大きく分けると、以下の3種類に分類できます。
・プロセスDX
・ワークスタイルDX
・ビジネスDX
それぞれ取り組み内容も異なるため、DX人材を探す際にも、自社で推進するDXの種類を明確にして進める必要があります。
くわしく見ていきましょう。
プロセスDX
「プロセスDX」は、仕事のやり方を変えることを目的としたDXです。
デジタル技術の活用により、これまでの業務プロセスを可視化・自動化したり、ナレッジ共有したりすることで、業務の改善や効率化を実現します。
ワークスタイルDX
「ワークスタイルDX」は、ワークスタイル、つまり働き方を変えることを目的としたDXです。
デジタル技術の活用により、テレワークの推進やタレントシェアリング、EX(従業員体験)の向上など、働く時間・場所の制約を減らして多様な働き方を可能にします。
ビジネスDX
「ビジネスDX」は、新しい事業を生み出すことを目的としたDXです。
デジタル技術の活用により、新規事業の開発や既存のビジネスモデルの変革を進めます。
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DX人材の5つの類型
経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が策定した「DX推進スキル標準」において、DX人材に必要なスキルは、以下の5つの人材類型に区分されています。
・ビジネスアーキテクト
・デザイナー
・データサイエンティスト
・ソフトウェアエンジニア
・サイバーセキュリティ
それぞれの類型の役割について解説します。
ビジネスアーキテクト
「ビジネスアーキテクト」は、DXにおける目的(DXを通じて実現したいこと)を設定し、その目的を実現するために必要な関係者間の調整、協働関係の構築をリードする人材です。
目的の実現に向けて、プロセスの進行管理などを行います。
デザイナー
「デザイナー」は、製品・サービスの方針や開発プロセスを策定するとともに、それらを体現するデザインを担う人材です。
デザイナーは、ビジネスの視点だけでなく顧客・ユーザー視点から、仕組みやユーザー体験、イメージなどの設計を行い、ビジネスの変革を実現します。
データサイエンティスト
「データサイエンティスト」は、DXの推進においてデータ活用戦略の策定、データの収集や解析の仕組み設計・実装・運用などを担う人材です。
先進的なITスキルを持ち、高度な分析技術を用いて、業務変革や新規ビジネスを実現させます。
また、データに基づいた企業の意思決定にも貢献します。
ソフトウェアエンジニア
「ソフトウェアエンジニア」は、デジタル技術を活用した製品・サービスを提供するためのシステムやソフトウェアの設計・実装・運用などを担う人材です。
担当業務は幅広く、既存システムの改善や保守、新しいシステムの設計・開発のほか、プロジェクトの進行や運用環境の最適化なども求められます。
サイバーセキュリティ
「サイバーセキュリティ」は、企業の情報資産を守るためにサイバーセキュリティリスクを管理し、その影響を抑制する対策を担う人材です。
サイバーリスクの検討や評価、セキュリティ対策の設計・実施・保守・運用、インシデント対応などを行います。
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DX人材に必要な6つの適性(仮説)
情報処理推進機構(IPA)の調査によると、DX人材に必要な適性は以下の6つにまとめられています。
引用元:デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進に向けた企業とIT人材の実態調査~概要変~|IPA
上記の6つの内、「B.臨機応変/柔軟な対応力」はDX人材としてのベースとなる資質です。
「C.社外や異種の巻き込み力」は、DX人材の中でも人と連携したりほかの職種をリードしたりすることが多い、プロダクトマネージャーやビジネスデザイナーに特に重要です。
「A.不確実な未来への創造力」と「F.いざという時の自身の突破力」は職種によって重要度にバラつきがあります。
このように職種によって求められる適性が異なりますので、人材の資質を見極めて選抜・抜擢する必要があるでしょう。
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DX人材が必要とされる背景
DX人材が必要とされる背景には、企業がDXの必要性に迫られているにもかかわらず、DX人材が不足しているという現実があります。
経済産業省が発表した「DXレポート」で、2025年までにDXを現実化できなければ、年間最大12兆円もの経済損失が生じる可能性があると試算されているように、企業にとってDXの推進は急務です。
しかし、今まで多くの企業がデジタル技術に関する業務を外部に依頼していたため、企業内に専門知識を持つ人材が少なく、即戦力になれるDX人材が不足しているのです。
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DX人材の7つの職種
引用元:デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進に向けた企業とIT人材の実態調査|IPA
DX人材は役割別に、以下の7つの職種があります。
・プロダクトマネージャー
・ビジネスデザイナー
・テックリード(エンジニアリングマネージャー、アーキテクト)
・データサイエンティスト
・先端技術エンジニア
・UI/UXデザイナー
・エンジニア/プログラマ
ひとつずつ見ていきましょう。
プロダクトマネージャー
「プロダクトマネージャー」は、DXの取り組みを主導するリーダーです。
ITリテラシーやデジタル技術に深い知見を持つことはもちろん、ビジネスパーソンとしての高いスキルも求められます。
DXを推進するうえで欠かせない重要な存在です。
ビジネスデザイナー
「ビジネスデザイナー」は、DXの企画・立案・推進を行う人材です。
ビジネスとデジタル技術の両方に精通した人材が望ましいですが、特にビジネスへの理解が深い人が適任でしょう。
独自のアイデアを持ち自発的に行動できる、チャレンジ精神旺盛な人が活躍できるポジションです。
テックリード(エンジニアリングマネージャー、アーキテクト)
「テックリード」は、DXに関するシステムを設計できる人材です。
「エンジニアリングマネージャー」や「アーキテクト」とも呼ばれます。
高いデジタル技術を要するため、すでに技術を持っている人材を外部から採用するのもひとつの方法でしょう。
データサイエンティスト
「データサイエンティスト」は、デジタル技術やデータ解析の専門性を持つ人材です。
ビッグデータの活用やデータエンジニアリング、データサイエンスなど、より細分化された知識やスキルが求められます。
UI/UXデザイナー
「UI/UXデザイナー」は、デジタルビジネス関連のシステムをユーザー向けにデザインする人材です。
WebデザインやWebサイトなどに関する深い知識に加え、ユーザー目線を持っていることが求められます。
エンジニア/プログラマ
「エンジニア/プログラマ」は、システムの実装やインフラの構築などを担う人材です。
基本的なプログラミング技術をベースに、できるだけ多くのプログラミング言語を習得している必要があります。
先端技術エンジニア
「先端技術エンジニア」は、機械学習やブロックチェーンといった最先端のデジタル技術を担当する人材です。
先端技術のめざましい進歩にともない、今後、先端技術を扱えるエンジニアの重要性はますます高まるでしょう。
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DX人材に求められるスキル
DX人材に求められるスキルには、以下のようなものがあります。
・プロジェクトマネジメントスキル
・ITに関連する基礎的な知識
・新規事業の企画力・構築力
・課題設定力
・データサイエンスの知識
・AI、ブロックチェーンなどの最先端技術の知識
・UI/UXに関する知識
ひとつずつ紹介します。
プロジェクトマネジメントスキル
DX人材に必要なスキルのひとつに「プロジェクトマネジメントスキル」があります。具体的には以下のようなものです。
・予算やスケジュールの管理スキル
・デジタル技術やIT技術など、技術的なスキル
・問題の分析・解決スキル
・コミュニケーションスキル
・ビジネススキル
DXの推進は試行錯誤の繰り返しです。ときには、うまくいかないことに向き合わなければならないこともあるでしょう。
そのような場面でも上記のようなプロジェクトマネジメントスキルを持っている人材なら、ほかの職種と連携し、DXの実現に向けて歩みを進められることでしょう。
ITに関連する基礎的な知識
DX人材には「ITに関連する基礎的な知識」も必要です。そもそもDXは「デジタル技術やデータ活用を通して、ビジネスに変革をもたらすこと」です。
つまり、デジタル技術やデータ活用がDXの前提となっているため、DXを推進するにあたってある程度の知識がなければプロジェクトを進めることは難しいでしょう。
「デジタル技術を直接扱わない『プロダクトマネージャー』や『ビジネスデザイナー』には、それほどのIT知識は必要ないのでは?」と考える人もいるかもしれません。
しかし、プロジェクトを進める中で、「テックリード」や「データサイエンティスト」のような技術系のDX人材と積極的に連携をとる必要があります。
基礎的なIT知識を持ち合わせていなければ技術者とスムーズに連携がとれず、プロジェクトを円滑に進めることはできないでしょう。
新規事業の企画力・構築力
DX人材には「新規事業の企画力・構築力」も求められます。
戦略に沿って新規事業の具体的な企画を立案する「企画力」と、企画をもとに実際のビジネスモデルやスキームを構築する「構築力」が必要です。
現在の課題やDXの目的、実現したいことを明確にしたうえで、新たなビジネスモデルを構築していきます。
ビジネスプロデューサーが考えた戦略に基づいて、社内外の関係者、現場とも積極的に連携をとりながら進めていくスキルも求められます。
課題設定力
DX人材に必要なスキルには「課題設定力」もあります。課題設定力とは、課題を正確に見極め、解決につながる道筋を考え出す力を意味します。
DX推進のファーストステップは、現状の課題を明確にすることです。
その後、明確にした課題が本当に解決すべきものであるのかを検討します。
さらに、将来のビジョンを実現するためには、その課題にどのように取り組めばよいのかを考え、実行してみることになります。
このように、課題設定力に長けた人材は、DXをはじめる段階で重要な役割を果たすのです。
もし取り組みが行き詰まってしまっても、高い課題設定力があれば、課題を正確に見つけ打開策を見出せるでしょう。
データサイエンスの知識
「データサイエンスの知識」も、DX人材に欠かせない知識です。
DXではデータの分析結果に基づいて、課題への意思決定や判断を行うことが重要になるからです。
近年、ビッグデータや機械学習を活用した高度なデータ分析・予測は精度を増しており、企業の競争力にも大きな影響を与えています。
DX人材はデータの重要性を理解し、その活用方法を知っておくことが望ましいでしょう。
AI、ブロックチェーンなどの最先端技術の知識
DX人材には、「AI(人工知能)、ブロックチェーンなどの最先端技術の知識」も求められます。
DXにおいては、日々進化するデジタル技術に合わせて、ビジネスを変革し続けることが大切だからです。
DXで優位性を保つためにも、AIや機械学習、ブロックチェーンなど最先端技術の知識を意欲的に取り入れ、新しいビジネスモデルや製品・サービスに活かしていく必要があります。
UI/UXに関する知識
「UI(ユーザーインターフェース)/UX(ユーザーエクスペリエンス)に関する知識」は、DX人材にも必要となる知識です。
UIはユーザーと製品・サービスの接点、UXはユーザーが製品・サービスを通じて得られる体験を意味します。
たとえ最先端技術を活用していても、ユーザーが使いづらいものでは普及が難しいでしょう。
DX人材にはユーザーのニーズを満たしながら、ユーザビリティやユーザー体験に焦点を当て、優れたUI/UXを提供するための知識やスキルが求められます。
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DX人材に求められるマインド
スキルに続いて、DX人材に求められるマインドについても見ていきましょう。
ここでは、以下の5つを紹介します。
・変革志向
・オープンマインド
・諦めず最後までやり遂げられる
・勉強熱心
・チャレンジ精神
変革志向
「変革志向」とは、これまで当たり前と思われてきたものに対して疑問を持ち、変化させるべきかを合理的に判断できることです。
人間には現状を維持したいという心理傾向がありますが、DXにおいては、変化を恐れずに現状を打破していく必要があります。
従来の方法にとらわれないアプローチで、企業存続のために変化を求め続ける姿勢が大切です。
オープンマインド
DXの取り組みでは、「オープンマインド」であることも求められます。
変革のためには、物事を多角的にとらえ、多様な意見にも耳を傾けられる姿勢が大切です。
自身の考えをオープンにするだけでなく、チームメンバーや社外の提携先など、周りの人の意見も尊重して受け入れられるマインドを持つことが、よりよい成果につながるでしょう。
諦めず最後までやり遂げられる
DXの推進は一筋縄ではいきません。そのような時に大切になるのが、「諦めず最後までやり遂げられる」ことです。
DXを進める際には社内外の協力を得るのが難しかったり、予算やリソースが不足してしまったり、規制が厳しかったりと、さまざまな課題に直面することもあるでしょう。
困難な状況でも、諦めずに解決策を模索し、最後まで目的を遂行しようとする強い意志が重要です。
勉強熱心
DX人材が専門とするデジタル領域は、日々進化し続けるテクノロジーを活用する変化の激しい領域です。
そのため、「勉強熱心」であることが求められます。
企業側は、DX人材のために、学習機会の提供や学習環境の整備を行う必要があるでしょう。
一方で、DX人材にも受け身の姿勢ではなく、自分自身で知識やスキルをアップデートし、主体的に学び続けるというマインドが不可欠です。
チャレンジ精神
DX人材には「チャレンジ精神」も大切です。
どのような状況下においても、自ら解決したいという主体性を持ってチャレンジできることは大きな強みになるでしょう。
不確実な未来に対しても失敗を恐れず、DX実現後の新しい世界をイメージしながらチャレンジし続ける、前向きなマインドが求められます。
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DX人材を確保する方法・ポイント
現在、多くの企業がDX人材を確保しようと動き出しており、その競争は激化しています。
DX人材はどのように確保したらよいのでしょうか。
ここからは、DX人材を採用・育成する方法やそのポイントについてお伝えします。
DX人材の採用
DX人材を採用する方法は、通常の採用と同様、新卒採用か中途採用の2パターンです。
いずれの場合も、採用を成功させるために以下の3つのポイントを押さえましょう。
・自社に必要な人材を明確にする
・自社をしっかりとアピールする
・DX人材のマネジメント制度を整える
まず大切なのが「自社に必要な人材を明確にすること」です。求める人材が曖昧な状態だと、採用後のミスマッチが起こることも考えられます。
採用活動をはじめる前に、スキルや適性などDX人材に求める条件を明確にしておくとよいでしょう。
また「自社をしっかりとアピールできるかどうか」も採用の結果を左右します。
DX人材の獲得競争が激化する中で優秀な人材を確保するには、自社に魅力を感じてもらうことが必要です。
自社のビジョンや理念などに立ち返り、魅力を感じてもらえるアピール方法を検討しましょう。
さらに採用に際し、「DX人材のマネジメント制度を整えておくこと」も重要です。
従来の日本企業における評価制度では個人のスキルや実績を評価しづらく、DX人材の評価には向いていない一面があります。
スキルや実績に応じて適正に評価できる制度を整えておくことも、自社のアピールにつながるでしょう。
DX人材の育成
DX人材の確保を考える際、今いる従業員をDX人材に育成しようと考えるケースもあるでしょう。
DX人材として育成するのは、多少デジタル技術の面で劣っていても、課題設定力やチャレンジ精神、コミュニケーションスキルなどのマインド面で適性がある人材がおすすめです。
というのも、デジタル技術に関しては後から身に付けることが比較的容易ですが、マインドに関しては本人の資質が大きく関係しているからです。
マインド面に注目して育成対象を選抜できたら、いよいよ育成を開始します。
DX人材を育成するには「座学」と「OJT・社外研修」を効果的に組み合わせることが有効です。
座学では、eラーニングやデジタル教材を活用したり外部講師を招いたりして、DX人材としてのスキルやマインドを学びます。
企業は、学習環境の整備や費用のサポートを行い、従業員が主体的に学べるようにしましょう。
座学に加え、OJTや社外研修で実践的な訓練を繰り返します。
いくら座学でスキルやマインドをインプットしても、実践で役立てられなければ意味がありません。
OJTや社外研修でリアルな訓練を行うことで、活躍できるDX人材を育成できるでしょう。
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まとめ
企業のDX化は今後ますます進み、DX人材の確保もさらに激化すると考えられます。
外部からの人材確保が難しくなり、自社で人材を育成しなければならなくなるケースも増えるでしょう。
人材育成の負担が大きくなったり、人材が確保できないことでDXがなかなか進まなかったりといったこともあるかもしれません。
「DX人材の確保が難しく、思うようにDXを進められない」とお悩みなら「J’s X(ジェイズクロス)」がおすすめです。
J’s Xは、ITサービスマネジメントと業界・業種に合わせた支援ができます。自社に合うDXを推進したいとお考えなら、ぜひJ’s Xの導入をご検討ください。
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