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ホーム > J'sX(ジェイズクロス)ソリューションブログ > プロビジョニングとは? 言葉の意味や概要・種類について解説

2024年04月05日

プロビジョニングとは?
言葉の意味や概要・種類について解説


近年、IT業界を中心に「プロビジョニング」という言葉がよく聞かれるようになりました。

さまざまな分野で幅広く使用されているがゆえに意味があいまいになり、プロビジョニングが一体どういう意味なのか、正確に理解している人は少ないかもしれません。

この記事では、プロビジョニングの意味や種類、それぞれのプロビジョニングの違いを解説し、身近な活用場面についてもご紹介します。プロビジョニングについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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    著者情報

    JSOLJ'sX担当

プロビジョニングとは

プロビジョニング(provisioning)は、「provision」という「供給」「準備」の意味をもつ英語から派生した言葉です。本来は、長旅に向けて食料や水などの確保をするという意味で使われていました。

それが、通信分野やIT分野でも次第に使われるようになり、現在、IT分野では「サービスやコンピューター設備などのリソースを、必要に応じてユーザーに供給できるように予測し準備すること」を指す用語として使用されています。

プロビジョニングを取り入れるメリットは、ユーザーの需要(利用状況や要求)を予測してリソースを準備しておくことで、実際にユーザーから要求や申請を受けたときに、迅速にそのリソースを割り当てられることにあります。

最近では、社員のアカウント管理などの際にもプロビジョニングが活用されるようになり、特定の業界だけではなく、より多くの人に知られるようになってきました。

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プロビジョニングとITの関係性

プロビジョニングは、元々は通信分野で広く使われていた言葉で、回線設備などに対して活用されていました。

しかし現在では、IT分野でもプロビジョニングがさまざまな技術に取り入れられるようになり、それに伴って、プロビジョニングの活用の場も増えてきています。

Amazonが提供するクラウドサービス「AWS(Amazon Web Services)」もその一例です。AWSについては、後ほど詳しく解説します。

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プロビジョニングとデプロイの違い

プロビジョニングと似た言葉に、デプロイという用語があります。

デプロイは「常駐する、配置する」などの意味をもつ単語です。開発したシステムやソフトウェアを利用できる状態にするという意味で使われています。

プロビジョニングは、PCやサーバーなどを設定し、使用できる状態にする作業工程全体を指すのに対し、デプロイはプロビジョニングで準備された環境にアプリケーションやサービスを実際に配置・稼働し実行可能な状態にするプロセスを指します。

プロビジョニングはリソースの準備段階、デプロイはそのリソースを実行する段階と捉えると違いがわかりやすいでしょう。

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プロビジョニングの種類

プロビジョニングには、さまざまな種類があります。ここでは、以下の5つのプロビジョニングについてご紹介します。

・シンプロビジョニング
・サーバープロビジョニング
・サービスプロビジョニング
・クラウドプロビジョニング
・ネットワーク・プロビジョニング

それぞれの種類について詳しく見ていきましょう。

シンプロビジョニング

「シンプロビジョニング」はストレージに対して使われる手法です。シン(thin)には「薄い」という意味があります。薄くストレージを供給する、つまり、ストレージ仮想化の技術を用いて、その場その場で必要な分だけストレージを効率的に割り当てるという技術です。ここでいうストレージとは、サーバーにおける保存領域のことです。

シンプロビジョニングが用いられている身近な例としては、クラウドストレージサービスの「Googleドライブ」などがあります。Googleドライブでは、シンプロビジョニングの技術を用いることにより、必要になったときに必要な分だけ容量を追加してユーザーが利用することを可能にしているのです。

一般的にサーバー構築の際には、ストレージ容量が不足しないように、想定される利用量より多く容量を確保しています。ただ、この従来の方法では、実際には想定の2〜3割しか利用されないことがほとんどで、残った容量が無駄になってしまいます。このような容量の無駄を排除するための技術が、シンプロビジョニングです。

たとえば、サーバー側がストレージに10TBの容量を要求した場合、実際に使用されるのは2〜3TB程度です。そこで、その2〜3TBには物理的に容量を割り当て、残りの7〜8TBには仮想化した容量を割り当てます。そうすることで、無駄を省きながら、サーバー側には10TBの容量を割り当てられたと認識させることができるのです。

このように、シンプロビジョニングによって、サーバーが要求する容量を仮想的に割り当て、ストレージ容量を過不足なく効率的に利用できます。

複数のストレージを仮想的に統合して1つのストレージとして利用するプロビジョニングに対し、シンプロビジョニングは、ストレージを仮想化した上で、各サーバーが実際に利用している容量だけを割り当てることができる技術です。シンプロビジョニングを活用すれば、物理的な容量を減らせるため、必要となるハードウェアを減らすことができ、コスト削減にもつながるでしょう。

サーバープロビジョニング

「サーバープロビジョニング」とは、サーバーが運用できるようになるまでの作業全般のことです。具体的には、サーバー用OSやソフトウェアの導入から、アプリ開発環境・各種システムの設定、サーバーの割り当てなどの一連の作業を指します。

また、システム障害発生時の対応や、サーバーのメンテナンス時の作業、メインサーバーが使えないときの予備サーバーの調整なども、サーバープロビジョニングに該当します。予備サーバーを準備しておくことで、障害発生時にもサービスを停止することなく、障害原因の究明や対処が可能になるのです。サーバープロビジョニングには、このように導入後の運用を見据えた設計も求められます。

サービスプロビジョニング

「サービスプロビジョニング」とは、主にISP(インターネットサービスプロバイダ)と呼ばれるインターネット接続事業者が、ユーザー向けにサービスの提供や設定を行うことです。

自宅や会社において、インターネットの使用に欠かせないのが、インターネット回線です。インターネット回線には、有線で引くものや無線で構築されるものがあります。サービスプロビジョニングは、これらの回線準備の際に、ISPが行うユーザーのための作業を指します。

また、インターネット回線の構築には、機器の準備だけでなく、DNSサーバーの設定やISP専用のメールアドレスの発行、FTPの設定などが必要です。これらが、サービス・プロビジョニングの一例ですが、インターネット回線契約後に、ユーザーにメールアドレスやパスワードを提供することもサービス・プロビジョニングに含まれます。

ユーザープロビジョニング

「ユーザープロビジョニング」は、「アカウントプロビジョニング」「IDプロビジョニング」とも呼ばれ、アカウントを利用するための一連の準備に関わる作業のことを指します。ネットワークの運用においては、このユーザー・プロビジョニングが不可欠です。

具体的には、システムやアプリケーションを利用する際のユーザーのアカウント情報作成やパスワード設定、権限付与、ソフトウェア設定など、アカウント管理に関連する作業が挙げられます。

時限式パスコードのような二段階認証の設定もユーザープロビジョニングの一環で、セキュリティの観点からも非常に重要です。セキュリティ被害を防ぐためには、適切にユーザープロビジョニングを行って、アカウント内容を把握しておく必要があります。

また、最近では多くの企業でクラウドサービスが利用されるようになり、複数のクラウドサービスを併用する企業も増えてきました。しかし、クラウドサービスごとに社員へのアカウントを付与すると、社員のアカウント管理を行うIT管理者に大きな負担がかかってしまいます。

そのようなときは、ユーザープロビジョニングを自動化する機能を備えたツールの活用を検討してみると良いでしょう。煩雑になりがちなアカウント管理も、ユーザープロビジョニングを自動化することにより、効率的に行えるようになります。

クラウドプロビジョニング

「クラウドプロビジョニング」は、ネットワーク要素やサービスのインストールなど、組織が利用するクラウド環境の基盤となるインフラを整備することを指します。インフラを整備した後、クラウド内のリソース、アプリケーション、サービスのセットアップなども必要です。

近年、クラウドサービスとして提供されるシステムやツールは増えてきており、このようなサービスの設定や供給に伴う一連の作業を、クラウドプロビジョニングと呼んでいます。

ネットワークプロビジョニング

「ネットワークプロビジョニング」は、主に通信業界で使われている言葉で、ネットワークのセットアップに必要な機器や配線、通信サービスなどをユーザーに提供することです。電話番号の割り当てやユーザー向けの無線環境サービスの有効化なども、ネットワークプロビジョニングに該当します。

また、ITインフラに対してネットワークプロビジョニングという言葉を使う場合には、スイッチやルーター、ファイアウォールのコンポーネントのセットアップ、IPアドレスの割り当て、運用上のヘルスチェックなどを行うことを指します。

ネットワークプロビジョニングは、通信環境を構築して、ユーザーが利用できる状態に整備するプロセスです。このプロセスにより、ユーザーは安全で効率的なネットワークの利用が可能になります。

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身近なプロビジョニングの利用場面

ご紹介してきたプロビジョニングは、一部の業界や専門家によって利用されるだけでなく、私たちの身近なところでも利用されています。

プロビジョニングサービス

プロビジョニングサービスの一例としては、パソコンの初期設定の際に活用できる「プロビジョニング・パッケージ」という、Windows10から登場した新たな提供形態があります。

この「プロビジョニング・パッケージ」の実行によって、必要な設定やアプリケーションのインストールを簡単に完了できます。すでにインストールされているOSやアプリケーションを削除・再設定する必要もないため、IT管理者やユーザーの負担軽減につながるでしょう。

機種依存もなく、さまざまな機種のパソコンにサービスを反映させられます。

プロビジョニングされていないSIM

身近なプロビジョニングの活用例として、携帯電話やスマートフォンで使われる「SIMカード」があります。

携帯電話にSIMカードを挿入しても、そこに契約者の情報が書き込まれていなければ、通信サービスを利用できません。携帯電話会社が契約者情報をSIMカードに書き込み、ユーザーが使える状態にすることを「SIMのプロビジョニング」といいます。

プロビジョニングされていないSIMとは、プランの解約や乗り換え手続きが未完了であり、契約者情報を読み込めない状態です。

AWS

AWS(Amazon Web Services)は、Amazonが提供する世界トップシェアを誇るクラウドサービスです。AWSではプロビジョニングを活用することにより、システムを構築するためのリソース(サーバー、ネットワーク、ストレージなど)を必要に応じて流動的に提供するサービスを実現しています。

プロビジョニングを手動で行う場合、それぞれのリソースを組み合わせながらテストを行うため、時間と労力が必要となり、開発担当者の負担も増大してしまいます。AWSは、このようなプロビジョニングを自動で行えるサービスです。システム運用における環境構築を簡単かつスピーディーに実行できます。

AWSのようなIT技術をいかしたプロビジョニングの自動化は、今後ますます増加していくでしょう。

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プロビジョニング自動化のメリット

プロビジョニング自動化のメリットは、これまで手動で行っていたプロビジョニングの作業を効率化できることです。実は、ほとんどのプロビジョニングの作業はIaC(Infrastructure as Code)を使用して、自動化できます。

laCとは、ITインフラのプロビジョニングと管理をコードベースで行う方法です。IaCにより開発担当者はスクリプトを実行するだけで、同じ環境を簡単にプロビジョニングできるようになるため、生産性が向上するでしょう。

また、プロビジョニングには、アクセス権付与のような同じプロセスを何度も繰り返すタスクが数多く存在します。それらの単調なタスクを自動化することで、ヒューマンエラーの防止と開発担当者の工数の大幅な削減にもつながります。これにより開発担当者は、優先度の高いタスクや戦略的なビジネス目標の達成に、集中的にリソースを割けるようになるでしょう。

手動で行う場合に比べて、迅速にアプリケーションやサービスを市場に投入できるため、カスタマーエクスペリエンス(顧客体験)や収益の向上も期待できます。

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まとめ

活用事例を交えながら、さまざまなプロビジョニングについて解説してきました。私たちの生活の中には、想像以上にプロビジョニングの技術が取り入れられているということが、おわかりいただけたのではないでしょうか。

中でも、ユーザー・プロビジョニングはとくに身近なものといえます。そして、そのユーザー・プロビジョニングの自動化は、リモートワークの増加やクラウドサービスの普及といった社会的背景もあり、多くの企業にとっての課題となっています。

業務を効率化して生産性を向上させるためにも、自動化できる業務を洗い出し、積極的に自動化していきましょう。

業務の整理や自動化・効率化にお悩みの場合は、ぜひ『J’s X(ジェイズクロス)』の活用をご検討ください。『J’s X』は、あらゆる業務プロセスをシンプルにするITソリューションサービスです。豊富な導入実績と高い汎用性で、業界や業種に関わらず業務の自動化、DX推進のお手伝いをいたします。導入コンサルティングも行っておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。

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