2024年04月01日
ロードマップとは?
作り方や作成に使えるツールなどを紹介
プロジェクトの立ち上げに欠かせないのがロードマップの作成です。
ロードマップとは、事業の計画やゴールまでの道のりを可視化するツールで、社内での情報共有や、顧客への信頼構築に役立ちます。
今回は、ロードマップとはどういうものかを詳しく解説しながら、作り方や作成に使えるツールなどを紹介します。
ロードマップとは
ロードマップとは、事業の計画を時系列順に書き出し、ゴールや目標までの道のりを表したものです。図にして可視化することで、過程を直観的に理解できるため、立案や情報共有に大きく役立ちます。
「ロードマップ」は本来はビジネス用語ではなく、文字通り道路に関係するものでした。高速道路や有料道路といった道路の種類や、パーキングエリアなどを詳細に書いた地図のことで、決まった道順を通って目的地に行く際に使うものです。
開発の分野で用いられる図や表を用いた計画書が、道路用のロードマップに似ているというところから、同じように「ロードマップ」と呼ばれるようになり、今ではビジネスの広い分野で活用されています。
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マイルストーンとの違い
マイルストーンとは、中間目標の事です。マイルストーンを設定しておくことで、最終目標までの経過を把握しやすくなります。設定する方法には、スケジュールを等分した位置に設定する方法や、工程の区切りがよいところで設定するといった方法があります。
マイルストーンを設定したら、ロードマップに書き込んでおくとよいでしょう。プロジェクトの進捗具合や、期日までに完了しているかなどの確認に使うことができます。
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ガントチャートとの違い
ガントチャートはスケジュール形式の図で、期日やタスクを書き込んで使うものの総称です。ロードマップも、ガントチャート形式で作成する場合があります。
ロードマップは計画の概要を図にすることが重要であるため、あまり詳細まで書き込むと、わかりにくくなってしまいます。最終目標や重要なマイルストーンを確認できるよう、大きな流れを図示するのが一般的です。
反対に、個々の工程や短いスパンのガントチャートだけでは、全体像が把握しにくいという欠点があります。作業ごとにガントチャートを作成する場合も、全体像を把握するロードマップは作成しておきましょう。より効率的にプロジェクトを管理できます。
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ロードマップの種類
ロードマップは大きく分けて2つの種類があります。時系列的にプロジェクトの全体像を示す「プロジェクトロードマップ」と、主に製品の開発に用いる「プロダクトロードマップ」です。
2種類のロードマップはそれぞれ特徴があり、目的に応じて使い分けることが重要です。各ロードマップについて詳しく解説します。
プロジェクトロードマップとは
プロジェクトロードマップとは、時系列的にプロジェクトの全体像を示した図です。
目標や得られる成果物を明記し、どのような手法で進めていくかを記載します。細かい内容ではなく、ゴールと中間目標といった大枠を書いた図で、プロジェクトの理解や把握を手助けします。プロジェクトの開始時に作成するとよいでしょう。
プロダクトロードマップとは
プロダクトロードマップとは、ロードマップの中でも、製品の開発に用いられるものを指します。製品をどのようなものにするか、方向性や必要な事柄の優先順位などが具体的に示された開発計画書です。開発を始める時点で作成しましょう。
開発に直接関わる部門だけでなく、マーケティングのチームなどでも使われる場合があります。公開する資料に掲載するなど、顧客の支持や信頼を得るために有効活用している企業もあるようです。
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ロードマップ導入の目的・メリット
ロードマップとして図を作成すると、目標や計画を可視化でき、情報共有もスムーズに行えます。ロードマップ導入の目的やメリットについて解説いたします。
IT運用の複雑化
AIOpsが求められている背景にあるのは、IT運用の複雑化です。急速なデジタル技術の発展で、近年のハードウェアやソフトウェアの機能は多彩で充実したものとなっています。
便利に使えるようになった反面、扱いにおいては複雑化し、管理を任されるIT運用のチームは高度な知識が求められるようになってきました。対応できるIT人材が不足している企業もあり、限られたリソースでも効率的に運用ができるAIOpsが求められているのです。
目標を明確にできる
ロードマップとは、プロジェクトや製品開発について最終目標や概要を図示するものです。
最初に作成することで目標を明確にでき、関わる従業員が一丸となって取り組むことができるようになります。個々の作業が最終的にどのような結果につながるかということも、ロードマップを見れば一目で確認できるため、モチベーションを保つ効果も期待できます。
具体的な計画が立てやすくなる
ロードマップを活用すれば、具体的な計画を立てやすくなるというのもメリットです。
ロードマップ作成時にゴールと期限を作成し、大きな流れを決めておけば、達成するまでの課程を逆算する形で計画を立てることができます。いつまでに何をすればクリアできるのかを検討しながら細かいスケジュールを考えると、具体的な計画もスムーズに立てられます。
プロジェクトのメンバー全員に計画が共有しやすくなる
プロジェクトの計画を関わるメンバーに共有しやすくなる点は、ロードマップ作成の大きなメリットです。図にすることで、おおまかなスケジュールや全体の流れが視覚的に把握できます。全体の中における自分のポジションや、他の関係者との関わりを確認できるため、認識のずれによるミスなども減らせるでしょう。
進捗を把握しながらプロジェクトを進めやすくなる
ロードマップは、プロジェクトにおいて「地図」としての役割を果たすものです。地図を持っていれば来た道や行き先を確認しながら歩くことができるように、ロードマップがあれば進捗を把握しながらプロジェクトを進めやすくなります。
ロードマップに目標達成までの流れやスケジュールが明記しておくことで、現時点がプロジェクト全体の中で、どれぐらいの進捗状況にあるのかということを、俯瞰して確認できます。
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ロードマップ作成で使える4つのツール・手段
ロードマップはプロジェクトのメンバー全員と共有するものであるため、誰でもわかるように作成しておくことが重要です。
わかりやすいロードマップを作成するためには、計画や進捗を一目で把握できるような図や表を積極的に活用するとよいでしょう。
ロードマップ作成におすすめの便利な4つのツール・手段を詳しく紹介します。
ガントチャート
「ガントチャート」とは、プロジェクトの進捗状況を図式化したものです。計画表や工程表などと呼ばれることもあります。ロードマップで最も使用されることが多いツール・手段です。
プロジェクトが大きくなるほど、スケジュールや各担当者の作業内容といった情報は膨大になり、全てを把握することが難しくなるでしょう。そこで、タスクやスケジュール、業務の進捗状況をガントチャートとして図式化しておけば、プロジェクトの全体像が一目で把握できて便利です。
ガントチャートは、縦軸にタスクの種類・開始日・期日・担当者など、横軸に時間を記載した表が一般的です。ツリー構造や棒グラフの形式にする場合もあります。
あらかじめ目標や各タスクの期日も記入するというガントチャートの特徴は、効率的な進捗の把握に大きく貢献します。ガントチャートをロードマップに取り入れて上手に活用すれば、業務をスムーズに進めることができるでしょう。
フローチャート
「フローチャート」は、プロジェクトの流れを図形や記号を用いて示した図です。一般的に、上から下、左から右に流れるように各工程の要素を配置して、一連の流れを矢印でつなぎます。
ロードマップにフローチャートを用いれば、作業や処理などの手順もシンプルにわかりやすく可視化でき、誰が見ても直感的に理解できる図として表現することが可能です。
作業の手順などは、内容によっては言葉で説明すると複雑になるため、混乱を招くことも少なくありません。参加するメンバーに、プロジェクトのワークフローやプロセスを把握してもらいたい時には、フローチャートは理解を深める大きな助けになるでしょう。
計画表(タイムスケジュール表)
プロジェクトのタイムスケジュールや目標は、「計画表(タイムスケジュール表)」にまとめておくと便利です。タスク間の優先度や依存関係といったものが時系列に可視化されるので、わかりやすくなります。計画性のある効率的な進行が可能になり、プロジェクトの生産性の向上につながるでしょう。
計画表は、他のロードマップのように詳細に作りこんで使用するというよりも、大まかな期日や作業内容を把握することに適しています。綿密に書き込むことを目的にせず、ざっくりとした目標を簡易的に書き、日々の計画の把握に使うとよいでしょう。
WBS(タスクリスト)
ロードマップの作成時、重要なタスクをすべて記入したいという場合は、「WBS(タスクリスト)」を作成すると便利です。「WBS」は「Work Breakdown Structure」を略したもので、日本語では「作業分解構成図」とも呼ばれています。
WBSは、プロジェクトのタスクを洗い出してリスト化したものです。ロードマップの作成において、必要なタスクに漏れがないかを確認できます。
ロードマップでは、大まかなタスクを記入する形でWBSを活用するとよいでしょう。WBS自体は、各タスクをさらに細分化して整理する場面でも使いやすいため、作成方法を覚えておけばさまざまなシーンで活用できる便利なツールです。
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ロードマップの作り方
作成時は適切なステップを踏むことで、活用しやすいロードマップを作れます。具体的なロードマップの作り方について解説します。
ゴールと期限を設定ゴールと期限を設定
まずはじめにゴールを設定し、達成する期限を定めます。開発の分野なら製品のリリース時期、製造分野ならクライアントへの納品日などを期限として、最終目標を決めましょう。
営業のような分野なら、年度末や決算期で区切ったほうがわかりやすいかもしれません。また、会社全体の目標を考える場合は、5年や3年といった単位の長期的なロードマップを作るとよいでしょう。
現状の把握
ゴールと期限が決まったら、現状を把握しましょう。タスクやプロジェクトの達成までに、なにが不足しているのかを探るには、現状を正確に分析することが必要です。
過去の実績や現在行っている取り組みを確認し、人員や予算をどれぐらい使っているかということも把握しておきましょう。売り上げ目標のようなゴールなら、実現性の見積もりや途中経過のペースの確認も、過去のデータに基づいて行えます。
課題の洗い出し
ゴールまでにクリアしなければならない課題を洗い出します。現状では対応できない課題があれば、解決策の検討が必要です。
例えば特定の技術を持った人材が不足しているといった場合は、採用や育成の強化を考えなければなりません。目標達成までの道のりを細かく検討し、必要な人員やコスト、作業時間などの課題を確認しておきましょう。
課題の洗い出しを行うと、目標と現状のギャップが大きく、期日までの達成が不可能だと気付く場合もあります。無理がある場合はゴールや期限を考え直すことも必要です。実現可能なものに修正しましょう。
マイルストーンの設定
目標を達成するために必要なタスクにおいて、特に重要なものはマイルストーン(中間目標)として設定します。特に長期に及ぶプロジェクトでは、途中にマイルストーンを設定することで、進捗や達成具合が把握しやすくなります。スケジュールを等分する箇所か、工程の区切りのよい箇所で定めましょう。
計画表の作成
目標や課題、マイルストーンが定まったら、ロードマップとして計画表を作成します。フローチャートやガントチャートの形式で作ると、見やすくわかりやすいロードマップになるでしょう。
関係者に周知・共有
マイルストーンが完成したら、関係者に周知して確認や賛同を得ることも重要です。メンバーと共有することで責任感が生まれ、主体的に取り組んでもらえるようになるでしょう。
プロジェクトメンバー以外の従業員や社外にも周知することで、よりよい効果を期待できるケースもあります。プロジェクトについて社内の理解を得るためや、クライアントの信頼獲得のためなどに、有効活用してみてください。
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ロードマップ作成時のポイント・注意点
せっかくロードマップを作成しても、細かすぎたり明確さに欠けていたりすると、有効活用できない場合があります。使いやすくわかりやすいロードマップとはどのようなものかを解説しながら、作成時のポイントや注意点を紹介します。
細かく設定しすぎない
ロードマップとは、プロジェクトの全体像をわかりやすく示すために作るものです。丁寧な説明を意識するあまり、細かく設定しすぎてしまうと、かえって全体像が掴めなくなることがあります。全体像を把握することを意識して、ロードマップを作成しましょう。
詳細な情報はロードマップとは別に、工程や日程単位でのスケジュールを用意して記載しましょう。大枠はロードマップで確認し、細かい情報は個別の資料を参照するように作成しておくと、業務をスムーズに行えます。
目標・期日を明確に数値化する
目標や期日の基準は、具体的な数値で設定しましょう。例えば、売上を上げるという目標だけでは、人によって捉え方にばらつきが出てしまいます。有効活用できるロードマップを作成するためには、金額や前年比何%といった客観的な基準を用いて、目標や期日を明確に数値化するとよいでしょう。
クリティカルパスを活用する
よりよいロードマップを作成するポイントとしては、クリティカルパスを把握して活用することが挙げられます。クリティカルパスは、遅れるとスケジュールに影響を及ぼす可能性がある重要なタスクやプロセスを含む経路です。プロジェクトが複雑になるほど、多くのタスクを進行していかなければならないため、中でも遅延が許されないタスクは事前に把握しておくことが重要です。
クリティカルパスを活用すれば、マイルストーンや目標期日と照らし合わせながらタスクやそれらの依存関係を確認できます。より現実的なスケジュールを立てることができ、プロジェクトの成功率が高まるでしょう。
KPI(目標指数)を設定する
ロードマップ作成時にKPI(目標指数)を設定することも重要です。
KPIは「Key Performance Indicator」の略語で、日本語では「主要業績評価指標」と呼ばれています。マーケティングや営業、人事、経理など、さまざまな分野で生産性・進捗・達成度について業績管理評価に使われる指数で、ビジネスパフォーマンスの効果的な測定が可能になります。
ロードマップでは、プロジェクト全体やマイルストーンごとで追跡できるKPI(目標指数)を設定しておけば、進捗が確認しやすくなります。KPIは数値などの定量的なもので設定し、目標やマイルストーンを評価しやすくしておくことがポイントです。
進捗の把握や評価は定量的に行う
進捗の把握や評価も数値化して定量的に行いましょう。プロジェクトの進み具合を正しく把握していないと、順調に進んでいるのか、あるいは軌道修正が必要なのかといったことが判断できなくなってしまいます。
数値化できる目標を掲げるとともに、評価を行う際も具体的な数値で判断するようにこころがけましょう。
PDCAを回して改善を行う
ロードマップは作成することが目標ではありません。完成したら、各目標やマイルストーンごとにPDCAサイクルを回して、常に改善を行うようにしましょう。
PDCAとは、計画(Plan)・実行(Do)・評価(Check)・改善(Act)の4要素で構成された、セルフマネジメントプロセスです。品質管理やビジネスプロセスの改善を継続的に行ううえで、重要な手法として多くの企業で導入されています。
計画の実行時に明らかになった課題を改善していけば、問題が大きくなったり、新たな不具合が起きたりすることを未然に防ぐことができます。ロードマップでも、PDCAサイクルを回すことが重要です。
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まとめ
ゴールや目標までの道のりを可視化できるロードマップは、プロジェクトの立ち上げや製品開発に欠かせないツールです。社内外での情報共有にも役立つため、ぜひ使いやすいロードマップを作成してみてください。
プロジェクトを効率的に進行させたいとお考えの場合は『J’s X(ジェイズクロス)』のようなサービスも役立ちます。タスク管理やインシデント管理等、プロジェクトを効率的に進行させるための機能を標準機能としてご提供可能です。業界・業種に合わせてさまざまな支援が可能ですので、ぜひ一度『J’s X(ジェイズクロス)』にご相談ください。
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