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ホーム > SAPブログ > RISE with SAPを使いたい? RISE with SAP導入プロジェクトの流れと勘所

2024年07月02日

RISE with SAPを使いたい?
RISE with SAP導入プロジェクトの流れと勘所

S/4HANAはSAP社が提供する最新のERPパッケージです。また、RISE with SAPはこのS/4HANAをクラウドで提供する「S/4HANA Cloud Private Edition」を中核とするマネージドクラウドサービスです。

本ブログでは、このRISE with SAP導入と利用者環境へのERPパッケージ導入とを比較し、留意すべき点とメリットをご紹介します。

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    著者情報

    川辺 優

    プラットフォーム事業本部
    JSOL認定ITプロフェッショナル(ITアーキテクト)。SAPベーシス領域、Biz∫基盤領域、クラウドインフラ構築と幅広く従事。クラウドにおける基幹システム全般の設計・導入を担当。

RISE with SAPを使い始めるにはどうすればよいのでしょうか。一般的なシステム導入プロジェクトとの違いはどこにあるのでしょうか。

RISE with SAPの中核を成すS/4HANA Cloud Private Edition (以降PCE ※1)について、利用者環境への導入時との主な違いを下表に記載しました。PCEの構成は標準化されているため、変更できる範囲は少なくなり、標準に合わせるFit to Standardのアプローチを用います。

システムサイズはTシャツモデル(※2)から選択しますが、性能に直結するため丁寧に検討します。業務要件・データ処理量・データ容量・ユーザー数などの情報からサイジングを行い、処理性能やデータ容量が充足していることを確認します。不足や過多の場合はサイズを変更します。また、Tシャツモデルで提供されるサイズにフィットしない場合には、サーバー追加やメモリー追加のオプションも利用可能です。検討した構成を整理・確定し、契約、環境構築と進みます。

環境構築はSAP社が実施します。クラウドサービスの契約、仮想ネットワーク構築、サーバーの準備、SAP S/4HANAなどのインストール・初期設定までを全てSAP社が一貫して実施します。RISE with SAPの契約にはPCEのサーバー費用も含まれているため、別途クラウド環境を調達する手間も不要です。SAPアプリケーションが稼働し、ログイン可能な状態で環境が引き渡されます。



※1 RISE with SAPを構成するサービス群のうち、SAP S/4HANAのクラウド利用環境。
クラウド上の個社向けのプライベートネットワーク上に構築、提供されます。
  RISE with SAPの概要とその魅力については下記もご参照ください。
   JSOL ICT Platform Solution ブログ 「RISE with SAPってなに?5分で知るRISE with SAP魅力とは」

※2 PCEではTシャツのサイズのようにシステムサイズが規定されています。
個別にCPU性能やメモリー容量を指定するのではなく、Tシャツモデルで提供されるシステムサイズから選択します。

前項にて環境構築はSAP社が実施するとお伝えしました。利用者が自社でシステム基盤を持つ場合と比べて多くの作業をSAP社が実施しますが、SAP社が提供するのはPCE環境のみです。PCEとのネットワーク接続や、これを介した周辺システムとの連携は利用者の責任にて実施する必要があります。


・ネットワーク: PCEのインフラとして選択したクラウドサービス(AWS/Azure/GCP)に合わせた専用線接続サービスを利用して接続します。既にご利用中のサービスがある場合は活用を検討します。

・名前解決: PCE内のDNSサーバーと利用者の自社DNSサーバーを連携します。周辺システムなどで複数環境の連携が必要な場合は、相互の名前解決要否の整理と連携設定を行います。

・システム間連携: ファイル連携にはCIFSかSFTPを利用できます。また、HULFTやASTERIAといったサードパーティーソフトウエアを利用したい場合、直接PCE環境へ導入できないため、別途サーバーを用意して対応します。その他、ジョブ管理や帳票など、各種周辺システムとの連携方式の設計・実装も必要です。※1

導入プロジェクトにおいては、PCEの仕様を理解し、周辺システムも含めた設計・構築を行います。JSOLでは、これら利用者側の検討事項まで含めて、システム全体を設計・対応し、SAP社と協力してプロジェクトを推進できます。

※1 周辺システムに関しての事例やポイントは別記事にてご紹介しておりますので、合わせてご参照ください。

   JSOL ICT Platform Solution ブログ 「RISE with SAPだけではない!!SAPシステムを支える周辺システム構築のベストプラクティス」

 
 

ここまでで、RISE with SAPの導入プロジェクトの流れと役割分担をご説明しました。PCEのシステム構成を決定した後、SAP社がクラウド基盤からアプリケーションまで一貫して構築します。利用者は周辺システムやネットワークを担当します。

最大のメリットは、早期にSAPシステムが安全に利用可能となることです。製品ベンダであるSAP社にてフルスタックで保障された環境が、短期間で構築・引き渡しされます。さらに引き渡し時点で監視やバックアップも動作しており、システム基盤運用が開始されます。SAP Best Practiceと呼ばれる業種別ベストプラクティスを環境構築時に追加セットアップすることもできます。全ての利用者において共通化が可能な部分はPCEに任せることで、利用者固有の対応に専念できます。

また、SAP Business Technology Platform (BTP) と呼ばれる、SAPクラウドサービスとの連携も容易に導入できます。中心となるS/4HANAは「クリーンコア」な状態を保ちつつ、最新技術による拡張が行えます。DatasphereやSACを用いたデータ利活用、Jouleによる生成AIなど、クラウドによるイノベーションを活用できる基盤が整っています。

SAP社の提供するERPパッケージは世界中の企業に長年利用されている実績あるソフトウエアです。RISE with SAPにより、最新バージョンであるS/4HANAをクラウドサービスとして利用することが可能となりました。製品ベンダであるSAP社自身が提供する魅力的なクラウドERPサービスです。ただ、実際に利用するためには、周辺システムとの連携が必要不可欠です。

JSOLは30年にわたってSAP社のERPパッケージに携わり続けており、RISE with SAPにおいても多数の実績があります。周辺システムも含めてSAPシステム全体の設計構築を数多く行っています。

RISE with SAPをご検討の際には、ぜひJSOLにご連絡ください。ご支援いたします。

まとめ

「RISE with SAP」の利用やSAPの「2025、2027年問題」など、SAP導入・移行に当たって必要となる「SAPベーシス」領域を取り巻く状況を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
特にS/4HANAへの移行に関しては、ERP6.0の保守サポート期限が2年間延長されましたが、SAPシステムの刷新の検討期間としては、十分に長い猶予が与えられた訳ではありません。この期間で自社のシステムの位置づけを再確認して、社会の変化に対応できる「システム」または「体制」を整えることの検討が必要です。

JSOLは、本ブログでご紹介しましたように、システム刷新や導入検討時にネックとなる体制のリソース不足解消の一助となるベーシスサービスを提供できます。
ぜひSAPシステムの導入・移行をご検討の際には、お声がけください。

※本記事に記載されている製品・サービス名称は、各企業・団体の商標または登録商標です。
 

SAP BASIS ソリューション
https://promotion.jsol.co.jp/sap/basis.html

RISE with SAPってなに?5分で知るRISE with SAP魅力とは
https://promotion.jsol.co.jp/sap/blog/rise-with-sap-vol1.html 

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