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ホーム > Salesforce導入・活用ノウハウ > Salesforceデータローダーの使い方とは? インストールから実践まで分かりやすく解説

運用・保守製品・機能紹介活用ノウハウ

2026年07月22日

Salesforceデータローダーの使い方とは?
インストールから実践まで分かりやすく解説

Salesforceのデータローダーとは何か、インポートウィザードとの違いを交えて解説します。
大量データの一括処理に欠かせないデータローダーのインストール手順から、インポート・エクスポートといった基本的な使い方まで画像付きで分かりやすく紹介。
データ管理業務を効率化したい方は必見です。

  • 著者情報

    五十嵐 翔平

    JSOL エンタープライズ&ソーシャルビジネス統括本部 ビジネスデザイン&マーケティング部
    BtoBのお客様向けシステムプロジェクトマネージャー経験から新規サービス企画・立ち上げを実施。
    現在はJSOLソリューションに関するマーケティング推進に従事。

Salesforceを運用する上で、データのインポートやエクスポートは避けて通れない業務です。特に、システム導入時の初期データ投入や、基幹システムとのデータ連携など、大量のデータを一度に扱う場面では、作業の効率化が求められます。
そこで役立つのが、Salesforceが公式に提供する「データローダー」です。本記事では、データローダーの基本的な知識から、混同されがちなインポートウィザードとの違い、そして具体的なインストール手順と使い方まで、分かりやすく解説します。

Salesforceのデータローダーとは?

データローダーは、Salesforceのデータを効率的に管理するための強力なツールです。まずは、その概要と主な機能について理解を深めましょう。

大量データの一括処理を実現する公式ツール

データローダーとは、大量のSalesforceレコードを一括で作成、更新、削除、または出力(エクスポート)するためのクライアントアプリケーションです。お使いのPCにインストールして使用します。
Salesforceには標準で「データインポートウィザード」という機能もありますが、一度に扱える件数に上限があります。データローダーは、それを超える5万件から最大500万件までのレコードを処理できるため、大規模なデータ移行や定期的な一括更新作業に不可欠なツールです。

データローダーでできる5つの基本操作

データローダーでは、主に以下の5つの操作を行うことができます。これらの操作を使いこなすことで、データ管理業務を大幅に効率化できます。

操作名 英語表記 内容
挿入 Insert 新しいレコードをSalesforceに一括で作成します。
更新 Update 既存のレコード情報を一括で更新します。Salesforce IDが必要です。
アップサート Upsert 外部IDをキーにして、レコードが存在すれば更新、存在しなければ新規作成します。
削除 Delete 既存のレコードをSalesforceから一括で削除します。Salesforce IDが必要です。
エクスポート Export 指定したオブジェクトのレコードをCSVファイルとして一括で出力します。


データローダーとインポートウィザードの違いは?

Salesforceへのデータ取り込みツールとして、データローダーの他に「データインポートウィザード」があります。この2つは似ていますが、機能や用途に明確な違いがあります。状況に応じて適切に使い分けることが重要です。

処理できるレコード数の違い

最も大きな違いは、一度に処理できるレコード数です。データインポートウィザードが最大5万件までなのに対し、データローダーは最大500万件のレコードを扱うことができます。そのため、5万件を超える大規模なデータを取り扱う場合は、データローダー一択となります。

参考:SalesforceDevelopers「データローダーを使用するケース|データローダーガイド」

対応オブジェクトと操作範囲の違い

データインポートウィザードが対応しているのは、取引先、取引先責任者、リードといった一部の標準オブジェクトと、すべてのカスタムオブジェクトです。一方、データローダーは商談やケースを含む、ほぼ全てのオブジェクトに対応しています。また、インポートウィザードではレコードの「削除(Delete)」や「出力(Export)」は行えませんが、データローダーでは可能です。

アプリケーションかブラウザかの違い

データローダーは、PCにインストールして使用するクライアントアプリケーションです。これに対して、データインポートウィザードはSalesforceの画面上で操作が完結するWebベースのツールであり、インストールの必要がありません。手軽さで言えば、インポートウィザードに軍配が上がります。

どちらを使うべきかの判断基準

これまでの違いを表にまとめました。どちらのツールを使用すべきか迷った際の参考にしてください。

項目 データローダー データインポートウィザード
レコード件数 5万件~500万件 5万件未満
対応オブジェクト ほぼ全てのオブジェクト 一部の標準オブジェクト、全カスタムオブジェクト
主な操作 Insert,Update,Upsert,Delete,Export Insert,Update,Upsert
実行環境 PCへのインストールが必要 Salesforce(ブラウザ)上で完結
自動実行 コマンドラインで可能 不可

基本的には、5万件未満の比較的小規模なデータ投入で、対応オブジェクトが限られている場合はインポートウィザードを、それ以外の大規模なデータ操作や、定期的な自動処理を行いたい場合はデータローダーを選択すると良いでしょう。


データローダーのインストール手順

データローダーを使用するには、お使いのPCへのインストールが必要です。ここでは、Windows環境を例に、インストールの手順を解説します。

事前準備:Java(OpenJDK)のインストール

データローダーはJavaで動作するアプリケーションのため、事前にJava実行環境(JRE)バージョン17以降をインストールしておく必要があります。Salesforceでは、Zulu OpenJDKの使用を推奨しています。
Azulの公式サイトなどからお使いのOSに合ったJDKをダウンロードし、インストーラーの指示に従ってインストールを完了させてください。

手順1:Salesforceからデータローダーをダウンロードする

次に、データローダー本体をダウンロードします。
1. Salesforceにログインし、画面右上の歯車アイコンから「設定」をクリックします。
2. 左側のクイック検索ボックスに「データローダー」と入力し、検索結果の「データローダー」をクリックします。
3. 表示された画面から、お使いのOS(WindowsまたはmacOS)用のダウンロードリンクをクリックして、zipファイルをダウンロードします。

手順2:ダウンロードしたファイルをインストールする

ダウンロードしたzipファイルを解凍し、中にある「install.bat」というファイルをダブルクリックして実行します。
コマンドプロンプト(黒い画面)が起動し、いくつか質問が表示されます。
1. インストール先の指定:特に変更がなければ、そのままEnterキーを押します。
2. デスクトップへのショートカット作成:作成する場合は「y」を入力してEnterキーを押します。
基本的には、表示される質問に対して「y」またはEnterキーを押していけばインストールが完了します。

手順3:データローダーの起動を確認する

インストールが完了すると、デスクトップなどにデータローダーのアイコンが作成されます。アイコンをダブルクリックして、データローダーのホーム画面が表示されればインストールは成功です。

参考:SalesforceDevelopers「データローダーのインストールに関する考慮事項」

参考:SalesforceHelp「DataLoader(データローダー)のインストール手順」

データローダーの基本的な使い方を解説

インストールが完了したら、実際にデータローダーを使ってみましょう。ここでは、最もよく使われる操作を例に、基本的な使い方を紹介します。

Salesforceへのログイン方法

データローダーを起動したら、まずはいずれかの操作(Insert,Updateなど)ボタンをクリックします。すると、ログイン画面が表示されます。
1. Authentication:「Password Authentication」を選択します。
2. Username/Password:SalesforceのログインIDとパスワードを入力します。
3. Salesforce URL:本番環境の場合はデフォルトのままで問題ありません。
ログインボタンをクリックし、成功するとオブジェクトを選択する画面に進みます。

項目 説明
OAuth Webブラウザ経由で認証する方法。推奨されています。
Password Authentication ユーザー名とパスワード(+セキュリティトークン)で認証する方法。


レコードを新規追加する(Insert)

1. データローダーのホーム画面で「Insert」をクリックします。
2. ログイン後、対象のオブジェクト(例:取引先Account)を選択します。
3. 「Browse...」ボタンを押し、インポートしたいデータが記載されたCSVファイルを選択します。
4. CSVファイルの列とSalesforceの項目を対応付ける「マッピング」画面が表示されます。「Auto-Match Fields to Columns」をクリックすると、項目名が一致するものを自動で紐付けてくれます。手動でドラッグ&ドロップしてマッピングすることも可能です。
5. マッピング完了後、「Next」をクリックし、成功ファイルとエラーファイルの保存先ディレクトリを選択して「Finish」をクリックすると処理が開始されます。

既存レコードを更新する(Update)

1. ホーム画面で「Update」をクリックします。
2. ログイン、オブジェクト選択、CSVファイルの選択まではInsertと同様です。Updateに使うCSVファイルには、必ず更新対象レコードの「Salesforce ID」列を含める必要があります。
3. IDと、更新したい項目のマッピングを行います。
4. マッピング完了後、成功・エラーファイルの保存先を指定して実行します。

レコードを出力する(Export)

1. ホーム画面で「Export」をクリックします。
2. ログイン後、データを出力したいオブジェクトを選択します。
3. 出力するCSVファイルの保存先とファイル名を指定します。
4. 次の画面で、出力したい項目を選択します。SOQLクエリを直接記述して、条件に合致するデータのみを抽出することも可能です。
5. 「Finish」をクリックすると、指定した場所にCSVファイルが出力されます。

参考:SalesforceDevelopers「データローダーを使用したデータの挿入、更新、または削除|データローダーガイド」

参考:Salesforce「初めてのデータローダー〜Update編〜|SalesCloud-サクセスナビ」

データローダーを使う際の注意点

データローダーは非常に便利なツールですが、大量のデータを直接操作するため、誤った使い方をすると深刻なデータ不整合や損失につながる危険性もあります。使用する際は、以下の点に十分注意してください。

必ずバックアップを取得する

データの更新や削除といった操作を行う前には、必ず対象データのバックアップを取得してください。データローダーのExport機能を使い、操作対象のレコードを一度CSVファイルとして出力しておくのが最も簡単な方法です。万が一の事態に備え、いつでも元の状態に戻せる準備をしておくことが重要です。

参考:SalesforceHelp「Salesforceデータのバックアップのベストプラクティス」

Sandbox環境でテストを実施する

本番環境でいきなり大量のデータを操作するのではなく、まずはSandbox(開発・テスト用の環境)で同様の操作を試すことを強く推奨します。これにより、マッピングのミスやデータの形式エラーなどを事前に洗い出すことができ、本番環境での失敗リスクを大幅に低減できます。

CSVファイルの文字コードと形式を確認する

データローダーで日本語を扱う場合、CSVファイルの文字コードが原因で文字化けが発生することがあります。CSVファイルを保存する際は、文字コードを「UTF-8」に指定することを推奨します。また、日付や数値の形式がSalesforceの項目定義と一致しているか、必須項目が漏れていないかなども、実行前に必ず確認しましょう。

確認項目 ポイント
文字コード 日本語を含む場合は「UTF-8」で保存する。
日付形式 Salesforceのロケール設定に合わせる(例:YYYY-MM-DD)。
必須項目 必須項目に空のセルがないか確認する。
ID UpdateやDeleteの際は、15桁または18桁の正しいSalesforce IDが指定されているか確認する。


まとめ

本記事では、Salesforceのデータローダーについて、その概要からインストール方法、基本的な使い方、注意点までを網羅的に解説しました。データローダーは、大量のデータを扱う際の強力な味方となり、データ管理業務の効率を飛躍的に向上させます。

インポートウィザードとの違いを正しく理解し、テストを十分に行った上で活用することで、安全かつ効率的なデータ管理を実現してください。

データローダーによる大量データの移行や、基幹システムとの複雑な連携にお悩みではありませんか。JSOLは豊富な導入実績を強みに、Salesforceの導入から定着化までをワンストップで支援します。
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