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ホーム > Salesforce導入・活用ノウハウ > 「Dreamforce 2023」参加報告 | サンフランシスコで触れた製品動向と熱量。2023年のNewは何?

イベント・セミナー

2023年10月17日

「Dreamforce 2023」参加報告 | サンフランシスコで触れた製品動向と熱量。2023年のNewは何?

Salesforceでは毎年秋にグローバル最大級の年次カンファレンス Dreamforce を開催しています。今年はJSOLから3名のメンバーが参加し、現地で最新のプロダクト動向に触れ、Salesforceを取り巻くエコシステムやコミュニティの勢いを体感し、同じく現地に参加するTrailblazer(※)のかたがたとの交流を深めてまいりました。

※Trailblazer : トレイルブレイザー。Salesforceに関わるユーザー・パートナー。自立して学び、後進のための道を拓く人

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    著者情報

    飯田 博記

    株式会社JSOL ソーシャルトランスフォーメーション事業本部 システム開発第二部
    上席プロフェッショナル(ITアーキテクト)、ITストラテジスト
    Salesforce MVP、Salesforce認定テクニカルアーキテクト(CTA)、24x Salesforce 認定資格

    技術リーダーとして、Salesforce導入プロジェクト、活用・定着化支援案件に参画。システム基盤領域の経験を軸に、顧客業務から基盤までわかるアーキテクトを目指す。共著に「アプリケーションの安定稼動を実現する システム基盤の統合ノウハウ」(日経BP)

Dreamforce とは

・開催期間:2023年9月12日~14日
・開催地:米国 サンフランシスコ、およびオンライン配信(Salesforce+)
・参加者規模:現地参加 40,000人(うち、日韓からの参加 800名以上)、オンライン視聴 100万人以上

Dreamforceは今年、2023年の開催で21回目となります。
毎年、Dreamforceでは社会における問題や課題を取り上げ、その問題に対する解決の方向性を織り込んだ製品群が発表されます。

2021年:
コロナ禍でオフライン・リアルなコミュニケーションが難しくなった情勢にありました。
Salesforceはコミュニケーションツール Slack の買収を完了しました。各製品群との連携を強め、Digital HQ と位置づけ、コロナ禍で難しくなったリアルタイムコミュニケーションを補完しました。

サステナビリティ、SDGsにドライブがかかったのもこの頃です。Salesforceは環境データを可視化し、温室効果ガスの排出削減につなげる Net Zero Cloud を発表しました。

2022年:
企業システムにおけるデータのサイロ化が取り上げられました。企業では平均して976の異なるアプリケーションを利用してビジネスを行っているとのこと。
SalesforceはリアルタイムCRM、パーソナライズをキーワードに、すべての顧客接点系のデータをSalesforceに集め、対面・非対面で活用できるようにする Data Cloudを発表しました。

では、今年の発表はどのようなものだったのでしょうか。

生成AIの効果的・安全な活用を宣言

昨年のDreamforceの後、2022年11月に生成AI(Chat-GPT)が登場し、様々な分野への活用が進んでいます。
生成AIは企業の経営者の一番の関心事項であるにもかかわらず、半分以上は安全性・信頼性に不安があるとされています。
今回のDreamforceでは、生成AIをビジネス活用するための施策が怒涛のように発表されました。

顧客接点系のすべての業務で生成AIを活用(Einstein 1 Platform)

SalesforceはSales、Service、Commerce、 Marketing、 Industories、と多くの顧客接点系のサービスを提供しています。
その基盤の全体が Einstein 1 Platform として位置づけられました。すべてのサービスでAIを活用できるようにする、というメッセージと受け取りました。

効果的にかつ安全に利用するために(Einstein Trust Layer)

AIは汎用化された一般的な学習データに基づきますが、顧客独自のデータを加えることができれば、より業務に適した振る舞いが期待できます。
セキュリティに配慮して安全に実現するために、データのマスキングや生成AI基盤との契約(ゼロリテンション契約)を設けた基盤 Einstein Trust Layer が発表されました。

誰でも活用できるために(Prompt Builder)

価値ある回答を引き出すためには、AIへの指示(プロンプト)も重要です。顧客ごとにも異なることが想像されます。そこで効果的なプロンプトを作成し、顧客のなかで共有する仕組み Prompt Builder が発表されました。

生成AIへの取り組みについては、2023年7月に開催された World Tour Tokyo でも発表がなされていました(Einstein-GPT)。Dreamforceでは、その延長線上にありながら、「すべてのプロダクトで横断的に」「生成AIを含む、さまざまなAIを組み込む」というメッセージが出されたと受け取っています。

 

サンフランシスコ 現地の会場で参加する意義

コロナ禍以降、オンライン配信の環境が整備され、今回もメインキーノートをはじめ、120を超えるセッションがオンラインで配信されました。アーカイブもあり、Salesforce+に登録することで視聴できます。
それでも現地にはグローバルから4万人、日本からも800人ほどが集います。現地でこそ感じられる熱量があるのだと思います。

現地のみで行われるコンテンツ

オンライン配信がなく、現地だけで開催されるコンテンツも多くあります。EXPO会場にはSalesforce製品やパートナー製品のブースが並びます。数多く行われるブレイクアウトセッションのそのほとんどは配信されません。Trailblazer Forest と呼ばれる展示会場では、管理者・開発者・アーキテクトのロール別に、スキル向上・情報収集・ネットワーキングができるコンテンツが多く企画されています。

私(飯田)は自身でコミュニティグループの勉強会を開催することもありますので、シアター登壇のコンテンツや、運営の方法にも興味を持ってみていました。20分と限られた時間のなかで聴衆の興味関心・理解を高めるために工夫されているセッションがありました。ひとつは、「大量データをSalesforceに腹持ちするか、外部において仮想的に参照するか」をテーマにしたもの。状況に応じてメリデメある問題で正解はひとつではないのですが、参加者に青・赤の旗を上げてもらう、という方法で参加型を実現されていたのは興味深かったです。ぜひ自分のコミュニティ勉強会にも取り入れたいです。

日本からの参加者との交流

日本からもおよそ800人のユーザー・パートナーが現地で参加しています。
日本からの参加者がDreamforceをより充実したものとできるようなプログラムが用意されています。
同日通訳レシーバーの手配、プロダクト・インダストリ別のEXPO見学ツアー、Salesforce 本社のOhana Floor見学ツアー、日本向けのAI解説セッション、日本向けのWrapupセッション、日本からの参加者向けに企画される懇親会(Japan Night)など。参加者同士でも現地で一緒にキーノートに参加している体験の共有があり、今回のNewは何なのか、Salesforceはこれからどこに向かっていくのか、自分たちはどう心構えればよいのか、など、意見交換が盛り上がります。

グローバル規模の交流

グローバルからも4万人の参加者が集っています。普段、セミナーに登壇されているスピーカーのかた、Trailblazer Communityで発信されているかた、ソーシャルで発信されているかたがセッションやシアターに参加されているかもしれません。事前にチェックして日頃の感謝を直接伝えることができるのもグローバルカンファレンスの醍醐味です。
私も、認定テクニカルアーキテクト(CTA)資格の勉強にあたってお世話になった先輩CTAがDreamforceでも登壇されているのを知りました。セッションのタイミングをみて挨拶し、CTA合格の報告を伝えることができました。

 

今後にむけて

Dreamforceの主要キーノートはSalesforce+ でも配信されていますので視聴していただけます。
各コミュニティでも、Global Gathering という振り返りイベントが開催されます。参加すると現地で参加したかたの感想が伺えたり、ステッカーなどちょっとしたSWAG(お土産)がもらえたりします。

2023年11月28日 – 29日 にはWorld Tour Tokyo (東京・大阪)が開催予定です。Dreamforceで発表された内容が日本にも展開されます。日本では Einstein 1 Platform はいつ頃、どのように展開されるのか。こちらも興味をもって注視しています。

次々と新機軸を打ち出すSaaSを十分利用するには、私たちエンジニアも製品の動向を知り、技術を理解し、常に学んでいかないといけない、とあらためて認識した一週間でした。

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